トラクターで畝を立てる
若井農園の若井さんに小型トラクターをお借りし、使い方も教えていただきました。

年季の入った機械ですが、まだまだ現役です。耕うんする爪の後ろに三角型の培土器がついているので、耕うんと畝立てを同時に行うことができます。
試しに使ってみたら、こんな感じになりました。

「耕す」という作業は、土中の環境を破壊してしまうことや、有機物が空気に触れることで分解が進み、地力が低下するなどのデメリットがあると言われています。
しかし、ここは元々田んぼだった土地で粘土地盤。現状だと土が固すぎて植物がなかなか根を張れず、畝立てをしないと大雨時に水没してしまいます…。ということが、約半年間現地を観察してわかりました。
当初は不耕起でできればと思っていましたが、はじめの一回だけはしっかり耕して高い畝を作り、以降は省耕起栽培に移行できればと思います。
さて、トラクターに自動操舵機能などは特にありませんので、トラクターが通るラインの前後に支柱を立てて目印にします。

あとはその目印に沿って、ひたすら前進後進を繰り返すだけです。
4日ほどかかって、3つのエリアの畝立てを行うことができました。

鏡2937は、エダマメとジャガイモが少し植えられていて、これから、ナスやキュウリなどのウリ科作物、アスパラガスなどを植える予定です。右側の空いているスペースには、カレンデュラなどの花で彩ります。

鏡2939にもエダマメとジャガイモが植えられていて、これからトマト、ピーマン・パプリカなどの苗を定植します。ニンジン、ダイコン、亜麻、アワ・キビなどの雑穀の種まきも行います。
中央部の濃い緑色は通路として残しておいたエリアで、ホワイトクローバーとクリムゾンクローバーの緑肥のタネを昨秋まきました。今はレンゲソウやカラスノエンドウなどが目立っています。


これだけマメ科の草がたくさん生えてくれるのでしたら、わざわざ緑肥のタネを買ってまく必要はなかったなと思いつつ…。それもやってみないとわからなかったことですけれども。
緑肥を刈って除草した後の動画と見比べると、だいぶ変わったなと感じます。



鏡2929の左側は、サツマイモ(安納芋、シルクスイート、べにはるか)とゴマの混植ゾーン、右側は、トウモロコシ・アズキ・ウリ科(カボチャ、スイカ、メロン)の混植ゾーンにする予定です。
刈り残っていたヘアリーベッチにも花が咲いていました。

遠目で見ると、畝立てはそれなりに上手くいっているように見えますが、実際は、粘土の塊になっているところも多々あります。

これだと、なかなか種まきは難しそうです…。
粘土の塊をもう少し砕く、畝の始まりと終わりをもう少し深く掘る、畝間にこぼれた土を左右に振り分けるなどのダメ周りの補修作業が残っていますが、なんとか計画通りに大まかな畝立て作業を終えることができました。


