有機JAS認証取得予定エリアの土作り

これまで田んぼだったところを畑に変えるということで、まず、排水性や地力を向上させなければなりません。

そのための方法として、「緑肥」を使うという手があります。

化学肥料の普及などによって今はあまり使われなくなりましたが、昔は水田の地力回復策として、稲刈り後にマメ科のレンゲが植えられていました。マメ科の作物の根には根粒菌が生息し、その根粒菌は大気中の窒素を植物が利用できる形に変換するので、土地が肥沃になります。

ひとつのマメ科の品種を植えてもいいのですが、ゲイブ・ブラウン氏の「土を育てる」によると、複数の緑肥を組み合わせると効果が上がったという成功事例がありましたので、今回は手に入る以下の4つの緑肥植物の種をまくことにしました。それにより、多様性も上がります。

  • ヘアリーベッチ(マメ科)
  • クロタラリア(マメ科)
  • ソルゴー(イネ科)
  • えん麦(イネ科)

「土を育てる」に関する過去記事はこちら

将来的に通路として使用する耕作しないエリアがありますので、そこを分かりやすくするために溝掘りをしました。

通路は幅2mを取っており、そこにはホワイトクローバーの種をまきました。ホワイトクローバーは多年草のマメ科です。通路は常に緑で覆われるので光合成量が増え、大気中の二酸化炭素も吸収でき、土地も肥沃になる効果を狙っています。注意点は、侵食性があるので、種まきするエリアを限定することです。

そして、通路に沿ってクリムゾンクローバーの種まきをしました。春になれば、通路を明示する赤いラインが出来上がるはずです。

残りの大部分は、先ほど記した4種の緑肥の種をまきました。図で表すとこんな感じです。

本当は、先に緑肥が育つための肥料として牛ふんたい肥や鶏ふんを撒きたかったところですが、有機JAS適合品は値段が高かったので、使うのは諦めました…。なので100%植物質の資材しか使っていません。

外周部の日当たりが悪いところは、現状排水性が悪くぬかるんでいますが、そういうところはサトイモやジャガイモを植えるとして、今後緑肥が順調に育ってくれるか、注意深く見守っていきます。

春になって緑肥が生い茂ってくれると、それをハンマーナイフモアで細かく切断し敷き均すことで、緑肥の根も含めた大量の有機物を畑に還元することができ、やっと有機無農薬栽培が本格的にスタートできます。

今秋冬は、土作りの期間です。

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