ハーブの効用:ハーブを日々の生活に取り入れるために知っておきたいこと

バジル
インドではヒンドゥー教徒の神に捧げる聖なる植物として、イタリアでは愛のハーブとして知られています。ヨーロッパでは空気を清め、虫よけとして窓際に置かれたりもしています。
竜王じねんの庭では、スイートバジルのほか、不老不死の霊薬と言われていたホーリーバジルの2品種栽培しています。
| 利用方法 | ピザソースなどの香味材料、生葉でも乾燥葉でもティーにして飲用すると、元気が出て明るい気分に |
| 成分 | β-カロテン、ビタミンC、サポニン、タンニン |
| 作用 | 抗酸化作用、抗菌作用、殺菌作用、食欲促進作用、鎮静作用 |
| 効能 | 消化器系の機能を高め、神経性の頭痛、片頭痛、不安症、リウマチ痛、咳などの症状を和らげ、細菌性の口内炎などの予防に役立つ |
| 注意 | 妊娠中の多量の服用はしない |
ローズマリー
医学で使用された最も古い植物のひとつで、古代ギリシャ・ローマ時代から記憶力を高め、頭脳を明晰にし、若さを保って老化を防ぐ植物と信じられていました。
| 利用法 | 臭みの強い肉料理、川魚料理など万能に使用できる。たるんだ肌を引き締める効果があるとされ、化粧水、クリーム、入浴剤などに使用する。抜け毛予防にシャンプー・リンスにも使われる。 |
| 成分 | タンニン、苦味質、ロスマリン酸、カフェ酸、クロロゲン酸 |
| 作用 | 収斂作用、鎮痛作用、鎮痙作用、抗酸化作用、通経作用、鎮静作用 |
| 効能 | 血液の循環を良くし、老化防止、集中力や記憶力の向上に役立つ。 |
| 注意 | 高血圧の人、妊娠中は使用に注意。 |
カモミール
古代バビロニアでは兵士の傷薬として、古代エジプトではクレオパトラが美肌やリラックス効果のために入浴剤として使用していたそうです。他の植物の病気を治療する効果から「植物の医者」とも呼ばれています。
| 利用法 | ティーは気分を穏やかにして、眠れないときや風邪の初期症状に使われる。ハーバルバスで使うとリラックスでき、様々な炎症にも有効。ブレンドして安眠枕にも使われる。 |
| 成分 | アピゲニン、クエルセチン、タンニン、粘液質 |
| 作用 | 抗炎症作用、上皮形成作用、抗アレルギー作用、鎮静作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗酸化作用、抗潰瘍作用、抗ヒスタミン作用 |
| 効能 | 気分のいら立ちを鎮め、不眠の解消に役立つ。風邪の症状や悪寒、頭痛の緩和、消化器障害や月経前症候群(PMS)に有効とされる。粘膜の保護にも効果的。 |
| 注意 | 妊娠中のティーの飲用は控えめが良い。乳幼児の精油使用は控える。キク科アレルギーの場合は使用しない。 |
ラベンダー
香りの豊かさゆえに、アロマセラピーや薬用として親しまれています。古代エジプトでは、生と死を象徴するハーブとしてミイラづくりの儀式に利用されていました。
| 利用法 | 香料として使われるのが主。湯気の出ている浸剤を吸引すると、インフルエンザや気管支炎などの症状改善に役立つ。クリームやローションなど美容一般、除菌スプレーにも利用されている。 |
| 成分 | フラボノイド、タンニン |
| 作用 | 鎮静作用、鎮痙作用、鎮痛作用、駆風作用、亡父作用、殺菌作用、防虫作用、血圧降下作用 |
| 効能 | 精神的なストレスを和らげ、緊張をほぐし、不眠に役立つ。傷ややけど、様々な皮膚症状に用いられる。 |
カレンデュラ
古くから薬用や、食品・化粧品の着色料として利用されてきました。古代ギリシャ人は、「家に幸せを運ぶ花」として婚礼の席に飾ったりしていたようです。
| 利用法 | 生の花弁はサラダ、チーズ、スープに。サフランの代用として料理の色付けに使用。乾燥花のティーは風邪症状を緩和し、スチームフェイシャルや入浴剤に用いると新陳代謝を向上させ美容に役立つ。 |
| 成分 | カレンデュリン、カロテン、フラボノイド、苦味質、粘液質、サポニン、ステロール類 |
| 作用 | 発汗作用、消化促進作用、収斂作用、利尿作用、消炎作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用 |
| 効能 | 切り傷、湿疹、風邪に用いる。皮膚と粘膜を保護し、修復する。 |
| 注意 | 妊娠中はティーの飲用を避ける。キク科アレルギーの場合は使用しない。 |
ネトル
イラクサとも呼ばれ、古くからヨーロッパでは重要なハーブのひとつとして考えられてきました。現代の植物療法でも欠かすことのできないハーブのひとつです。
| 利用法 | 乾燥葉のティーは生理不順や美肌に効果的。煎剤を外用することもある。 |
| 成分 | クロロゲン酸、ルチン、イソケルセチン、アセチルコリン、ヒスタミン、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンC、β-カロテン |
| 作用 | 利尿作用、抗アレルギー作用、血行促進作用、造血作用、血液浄化作用、消炎作用、収斂作用 |
| 効能 | 貧血予防や血液の浄化に役立つ。ぜんそくや花粉症などのアレルギー症状を和らげる効果がある。 |
| 注意 | 妊娠中、幼児の使用は避ける。葉や茎にとげ毛があるので、生で食べない。 |
ローズ
ハーブとして利用するのは原種を含むオールドローズで、ダマスクスローズ、ガリカローズなどがあります。
| 利用法 | 乾燥葉のティーは生理不順や美肌に効果的。煎剤を外用することもある。 |
| 成分 | クロロゲン酸、ルチン、イソケルセチン、アセチルコリン、ヒスタミン、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンC、β-カロテン |
| 作用 | 利尿作用、抗アレルギー作用、血行促進作用、造血作用、血液浄化作用、消炎作用、収斂作用 |
| 効能 | 貧血予防や血液の浄化に役立つ。ぜんそくや花粉症などのアレルギー症状を和らげる効果がある。 |
| 注意 | 妊娠中、幼児の使用は避ける。葉や茎にとげ毛があるので、生で食べない。 |

